Dynamic Emailの機能強化・改善
Mar 23, 2022弊社からも複数の改善要望を提出していたDynamic Email の送信機能について、これらのフィードバックを踏まえての機能改善、強化が実施されたようです。
まず、Dynamic Emailの設定方法などについては、DOJOのアドバンスコースのこちらのコンテンツをご参照下さい。
また、過去のDOJO の関連ニュース配信はこちらです。
この度、機能強化が実施された点について以下の通り纏めてみました。
- Cross-domain のサポート :これまで、Dynamic Emailは、アプリのオーナーのアカウントのDomain宛のメールにしか対応していませんでしたが、自社のドメイン外のメールアカウント(但し、Gmailを利用しているユーザー)宛にもDynamic Emailを送信できるようになったとのこと。自社で複数のDomainを管理(本社用のDomainと子会社・関連会社のDomainが別になっている場合など)しているケースでは、複数のドメイン対応できるようになったことは大きな前進でしょう。👍👍👍
- @gmail.comをアプリアカウントとする場合への対応:これまでGoogle のFree Account, Gmail.comのメールアドレスに対応していませんでしたが、これに対応するとのこと。👍👍
- Ref columnへの対応:これまでREFタイプに設定したカラムをDynamic Emailから編集することは出来ませんでした。大きなデメリットでしたが漸くREFにも対応するそうです。 👍👍
- EnumList/Enum with base type Ref への対応: 上記の通りREFへの対応とともに、Enum・EnumlistのBase Type Ref型のカラムの編集にも対応。👍👍
- Smart Redraw機能: Editable_If, Show_ifの制限が動的になされている場合、メールの表示をREFRESHせずともこれらの制限がDynamic Emailの本文上に反映される。
- Formatting Rulesの適用: Dynamic Emailの本文に設置されたActionのアイコンの色彩を変更するFormat Ruleがきちんと評価されます。但し、現状、その他のFormat Rule(テキストカラーの変更等)には対応していません。
- Require_If のサポート: Editable if , Show Ifの制限に加え、Required Ifにも対応.👍👍
ユーザーの意見が多く採用され、大幅な機能改善が実施されたものと評価しております。Cross- domainのサポートの際には、以下の制限に注意が必要です。
- メールがGoogle Workspaceで管理されている場合、自社のDomain外に送られるメールは一日50件の制限があるようです。この制限を緩和してもらうためには、AppSheetのサポートにユースケースなどを説明の上、制限の緩和をお願いすれば、場合により緩和してくれるようです。
- アカウントがGmail.comのメールアドレスの場合、全てのDynamic EmailはCross Domain宛と認識される。つまり、一日最大50件のメールしか送信できない制限。