Automation にApps Script(GAS)からの戻り値取得機能が追加!
Jul 22, 2022AppSheet Automationに新たな機能として、Call a scriptのReturn value(いわゆる戻り値)取得の機能が追加されました。
今年のAppSheetの大きな取り組みテーマとされていたCall a script機能により、5月にAppSheetからのApps Script(GAS)の呼び出しが可能となりましたが、これはあくまでAppSheetからApps Scriptの起動という片側通行の機能でした。
もちろんApps ScriptはGoogleのローコードツールとして高い機能を有しているため、スプレッドシートクラスやAppSheet APIの利用などでApps Scriptによって処理されたデータをAppSheetで再利用する方策はありましたが、AppSheet Editorから見ると隠蔽化された処理となっていました。
今回、Return valueの取得が可能となりましたので、AppSheet Automation設定の中で一貫してApps Scriptとの相互連携が可能となったことはノーコードツールとして大きな発展と言えるでしょう。
例えばこの機能により地図情報や気象情報など様々な外部APIから取得したデータをシームレスに利用可能であり、これはAppSheetアプリケーションの可能性を大きく広がるものとなります。
具体的な機能に関して
Call a scriptのTask設定の下部に Return value のトグルが追加されており、こちらをONにすることによって有効になります。
Return value のトグルがONにすることにより、AppSheetとしてはどのように戻り値を取得するかの設定が可能となります。
ここでは大きく2つ、何らかのValueを1つ受け取るパターンと複数のValueをObjectという形で受け取るパターンとなります。
何らかのValueを1つ受け取るパターン
戻り値をAppSheetとしてどのようなデータ型で受け取るものかを設定します。
設定可能なデータ型は、String、Number、Boolean、Date、Arrayの中から選択します。
受け取った戻り値は、後続のAutomation Stepの中で以下の構文で利用が可能となります。
[Step Name].[Output]
例)Call a script Task のGet value Stepで取得したReturn valueの場合、[Get value].[Output] となります。
※注意する点としては、[Option]は予約されたものであり変更するものではありません。
複数のValueをObjectという形で受け取るパターン
戻り値として受け取ったObject内のKey項目を頼りに、AppSheet内でどのような変数名、データ型で受け取るものかを設定します。
設定した変数は、後続のAutomation Stepの中で以下の構文で利用が可能となります。
[Step Name].[設定した変数名]
まだリリースされたばかりの機能となりますのでAppSheet DOJOでも本機能の研究を続け、有益な活用方法を広めていきたいと考えております。