Appsheet急成長の理由
Mar 13, 2021アップシート社は創立から5年という短期間で、GOOGLE 買収という機会を得、更なる飛躍のきっかけを作りました。
なぜ、APPSHEETはこの短期間でこのような偉業を成し遂げたのか?
私は、AppsheetのPartner会社として昨年11月に彼らの本拠地、シアトルに乗り込みました。自身が2017年にAPPSHEETの存在を確認し、顧客へのサービス提供ツールとして利用し始めたころには、まだ社員10人にも満たない小さな会社であったと記憶しています。その頃、私は事業の拠点をロンドンに構えており、コミュニティーの会話を通じ、APPSHEETの人間と直接話す機会も多々あり、彼らが営業目的で英国に出張してくる際に時間を見つけ、面談する機会も数回有りました。
その際に感じたことは、彼らは真摯に顧客、ユーザーの声に耳を傾け、顧客からの改善要望があれば、これも真剣に精査し、理に適う内容であれば、即時、実行に移す。つまり開発部門が、顧客のニーズをきわめて短い期間で実現し、ユーザーに新機能としてリリースする。
当然に顧客はエキサイト。
プラットフォームとしてのAppsheetへの評価が向上します。これの繰り返しです。
この瞬間も新しい試み、また、機能が追加されようとしています。
長年、アップシートを操っていますが、そんな私でも彼らが繰り出す数々の最新のツールにキャッチアップし、その内容、利用方法を理解するだけでも精一杯です。
そのくらい、変化が速い。顧客を飽きさせない。当然に、顧客もいまかいまかと新しい機能の紹介を待ち望み、期待感が高まります。
その期待に常に、とは申しませんが、具体的に新機能を続々追加することで答えていく。
ユーザーの心をつかんでいく。
こうなりますと、正の循環しか生まれません。
コミュニティー、フォーラムといった形で、ユーザーニーズを吸い上げる手法は多方面で採用されています。
これが20世紀であったら。昭和生まれの小生としては、ユーザーニーズの吸い上げ、マーケティングには、該当にアルバイト・叔母様を配置し、行き交う人々にアンケートへの回答を求める。近くのビルに連れていかれ、アンケートに回答。もれなく、図書券がもらえるかも! こんなアナログなマーケティング、ユーザーニーズの吸い上げでした。(今となってはわんすあぽんあたいむ、ストーリーでしょうか?少なくともわたしの子供たちは理解できないでしょう。経験したことがないから。)
そこで本題のAPPSHEETのCOMMUNITY。こちらが、そのサイトです。
https://community.appsheet.com/
わたしも、新しもの好きな性格から、数々のツールを試して、時にそのツールのCOMMUNITY, FORUMにてヘルプを求めたり、意見したりとする毎日です。
そこで感じるのが、APPSHEETのサイト・コミュニティーの質の高さ。社長自ら、コメントをポストするというのは常識。日本では在りえません。また、コミュニティー専属担当、もしくは、かれらの営業・マーケティング部隊が答えるのではなく、開発部門の人間、セールスの人間とAPPSHEET社の全員がこのコミュニティに参加し、意見、問い合わせに対応しています。感服です。
開発部隊は、みずからの本業に衷心しがちですが、こういったコミュニティの場に触れることで顧客との接点をもったり実際の現場でのニーズを把握したりすることで開発の「意義」を確認しているはずです。自らの仕事のやりがい、目的を事前に把握し、やりがいのある仕事をしていることでしょう。
長くなりましたが、APPSHEETの急成長の背景には、この良質なコミュニティーの運営が大きく貢献していることと思います。彼らの成長と今後の発展の原動力となることは間違いありません。
ネット文化が進みますと、人と人が顔、目を合わせる機会が極端に減ります。そんな中で、相手の顔は見えないまでも、コミュニティーサイトに投稿されているコメントを通じて、その人の人となりや、スキルのレベルまで確認できるようなコミュニティーサイトはこれまで出会ったことがありません。
ツールとしてのアップシート、またその機能の評価については疑いの余地なくファーストクラス。
今後もこのようなたぐいまれなコミュニティー運営に変更がなければ、GOOGLEという大組織による買収という話があっても、これまで通り、利用者をわくわくさせるような成長が期待できると考えています。
世界では、このようなツールをうまく使い、合理的に物事を進めています。
日本が、村社会、独自の価値観でこれまで通り事を進めていけば必ず置き去りにされます。
ツールは使うもの、使われるものではありません。
appsheetをうまく使って、目前の課題を一緒に解決して参りましょう。
わたしとしては、appsheetを当然にべた褒めますが、営業目的だけではありません。
IT ソリューションのキュレーター的なポジションからしても、中立的に見ても極めてエポックメイキング、有効なツールですので、みなさん自らの手でも是非お試しください。